Archive for the ‘32.学生の投資活動’ Category

投資クラブとは

日曜日, 12月 16th, 2007
投資クラブとは、複数人で資金を出し合って投資を行いながら、投資に関する勉強を行う仲間・団体のことです。

日本では1996年から設立が認められてします。

正式に行うには、規約などを定める必要がありますが、友達どうしで資金を出し合って投資するだけでも、立派な投資クラブと言えます。

会としてきっちりとしたい場合は、投資の専門家を講師、あるいは顧問として招き、勉強会を行っても良いでしょう。

投資クラブの活動内容

金曜日, 12月 14th, 2007

勉強会


会員が集まって、投資に関する勉強会を開催します。
株にとどまらず、様々な投資に関する勉強です。

投資の本を当番制で発表するなど、様々な方法で投資に関する知識を高めます。
他には、講師や顧問の先生を招いて勉強会を開催する方法もあります。

初心者の方が多いのであれば、用語やチャートの読み方からスタートすると良いでしょう。
初心者ばかりであれば、わかりやすく教えてくれる外部講師の存在が重要になります。

勉強会は月に2~4回程度で、会議室を借りて行うことが多いようです。


投資先の検討会


投資先の検討は定例会で行うのが一般的です。
会員が投資したい銘柄を持ち寄り、全員で議論します。

また、現在保有している銘柄の売却も検討会で討議します。

基本的には、全員一致で売買を行いますので、一人で判断するより売買頻度は少なくなる傾向があります。

銘柄を決め買うまでに時間がかかりますし、一旦ある銘柄を保有すると、
大きな価格変動がない限り持ち続けて値上がりを待つことが多いようです。

ですので、投資先の検討や売買は、基本的には投資クラブの活動は、
年に数回ぐらいしか行われないと考えていたほうが良いでしょう。


運用成績の発表


クラブ内での運用成績の発表は当然ですが、学生の場合は、投資クラブのPRも兼ねてホームページ上で投資成績を発表することもあります。

セミナー開催


学生の場合、学園祭の出し物としてセミナーを開催することもあります。
学園祭での講演であれば、著名人でも無料で引き受けてくれることもあります。
有名なトレーダーやアナリスト、金融コンサルタントなどを呼ぶことが多いようです。

このような活動も目的は、クラブのPRでもありますし、会員のモチベーションを上げることにもつながります。

執筆活動


学生投資クラブの執筆した書籍はある程度の売り上げ実績があります。
出版社からの執筆のオファーが来ることがあります。

中には印税で学費や生活費をまかなった学生もいるようです。

投資クラブの作り方

月曜日, 12月 10th, 2007

仲間を集める


投資クラブは5~6人もいればスタートすることが可能です。
資金が少ないと様々な投資にチャレンジできませんので、20名程度の人数が適当だと言われています。

無理に友達を誘うのではなく、本当に投資に興味があり、投資の勉強をしたい人だけを誘いましょう。

投資には損がつき物ですから、リスクを犯さず利益だけを求める人は適しません。
損をすることも勉強と思って、長期的にクラブに参加してくれる人を焦らず募るのが良いでしょう。

役割を決める


長期的に投資クラブを運営するためには、役割を決め、担当の仕事をこなさなければなりません。

役割としては、代表、会計、監査などがあります。
会の大きさによって、役割を決めましょう。


規約を作成する


クラブの規約を作ります。
この規約に従ってクラブを運営することになりますので、出来上がったものを全会員が承認しなければなりません。


運営方法を決める


定例会の頻度や開催場所、投資に対する意思決定の方法などをあらかじめ決めておきます。
投資先の決定は合議制が基本です。

また、保持している株価が急に下落した時の損切りの数値も決めておきます。
例えば、15%下落したら、クラブ全員の賛同を待たずに、売買担当者が株の売り注文を出すというルールです。


銀行口座を開設する


基本的に、代表の人間が口座を作ります。
団体の口座を作る時には、個人より厳しい審査を受けることになります。
大手の都市銀行でも、比較的簡単に口座開設できるところと厳しいところがあるようです。
審査が通るまで、1週間から3週間も待たされることがあるようです。

また、ネット銀行では個人か法人の口座しか作ることができませんので、ご注意ください。


証券口座を開設する


こちらも、代表の人間が団体の証券口座を開設します。
銀行口座ができてからの申請になります。


投資先を決める


クラブで決めた運用方法に従って、投資を行います。
基本的に投資クラブは全員の合議制で投資先を決定します。
前述しましたが、そのために売買の頻度は比較的下がります。


インタビュー:東京大学投資団体Agents

金曜日, 11月 16th, 2007

学費をも賄える学生投資クラブ?!

東大生が書いたやさしい株の教科書
今回は、東京大学投資団体Agentsの皆さんにお話を伺いました。

Agentsさんは、学生投資団体の草分け的存在。
投資資金が40%も増加し、一躍有名に。

そして、東大生が株式投資の本を出すという、偉業を達成しました。
当時のメンバーは、印税で学費をまかなえたとか。驚きです!

今回は、学生による投資団体運営のポイントなどをお聞きしたいと思います。

―では、よろしくお願いします。

インタビュー:東京大学投資団体Agents

全員よろしくお願いします。


投資クラブという発想はどこから来たのか?

―学生の投資クラブというのは、今では増えましたが、Agentsさんが発足した当時は珍しかったと思います。発足した当初はどのようなものだったのですか?

竹入僕はAgentsの2期生で、立ち上げには関わっていませんので、1期生から聞いた話をしますね。

Agentsは、2002年の終わりに発足しました。お金を稼ごうというわけではなくて、投資を通して世間を見たいという、いわば社会勉強が主な目的で結成されました。大学の同じクラスの仲間で、「ヒマなのでなにか」(笑)みたいな軽いノリで作ったようです。

ちょうど発足当時はITバブルがはじけて、日経平均が8、000円ぐらいの時ですから、投資もうまく行って、資金は順調に40%増えました。

とは言っても、「学生らしく」というのもこの投資クラブのカラーですから、金額で言うと50万円が70万円になっただけなんですが(笑)
ただ、投資がうまくいくにつれコネクションができ、本を出版するまでに至りました。この本、14万部も売れて執筆した先輩方は、印税で学費と生活費をまかなえたそうです。
 
―おお!それはすごいなぁ!!

投資クラブのつくり方

―何をすればそんな風になるのか、活動内容を詳しく教えていただけますか?

竹入活動は2週間に一回行っています。内容は株に関する勉強会です。事前に株に関する本を読んできてもらって、復習しています。ほとんどのメンバーが株に関してド素人の状態からのスタートですが、僕たちは知識よりも本人のポテンシャル・やる気を高く評価してメンバーを集めています。


投資の判断もこの勉強会でしているのですか?

竹入そうですね。全員が集まってどの株に投資するかを決めます。

その前に、投資を行うまでの準備が結構かかります。まず、団体口座の開設に時間がかかります。投資クラブだと銀行口座の開設の審査が厳しくて、3ヶ月ぐらいかかったりして大変です。それから証券口座を開設して、あとは例えば7~8人で10万円ずつ出し合ってスタートです。

その間に役割を決めて、投資のルールを決めておきます。

―どんな役割やルールがあるんですか?

竹入代表、執行者、会計、監査などです。投資クラブは民法上の組合に当たりますので、このような役割の分担を決めておくことが必要なんです。

ルールというのは、投資のルールですね。実際に注文を出すのは執行者がやるとか、投資する銘柄を多数決か全員一致で決めるかとかです。2期生までは、全員一致というルールでやっていました。ただ、80万円程度の資金だと2銘柄ぐらいしか投資できませんし、2期生のメンバーは個性の強い人間が多くて、意見が一致しないんですよねぇ。というわけで、実際に投資にいたった銘柄は多くないんですよ。

―急に株が暴落したときなどは、どのように対応するのですか?

竹入事前にロスカットライン(損切りする条件)を決めておきます。10~15%ですね。その数値を超えたら、執行者が売り注文を出します。ただ、実際にはあまりそういう状況はあまりありません。個人でやるよりも取引の頻度が少ないですので、投資クラブは長期投資に向いています。

―勉強会のほかには、どんな活動をされているのですか?

竹入勉強会のほかに顔を合わせる機会もあって、こちらの方が頻繁に行われています。懇親会とかイベントとか。例えば、藤巻健史さんを東大の五月祭に招いて講演会を開いたりしました。

―すごいですねぇ。そんな人が、簡単に来てくれるものなんですか?

竹入藤巻さんの場合はそうですね。直接メールを送ってOKを頂きました。しかも、謝礼はお支払いできないという条件でしたので、正直ビックリしました。言ってみるもんだなぁと。

Agents03
(他団体のパネルディスカッションなどにも登場)


新入生集めとモチベーションアップの秘策

―こういったイベントの目的は何なのでしょうか?

竹入まずは、自分たちの活動をみんなに知ってもらうということと、あとはメンバーのモチベーションアップですね。こういうイベントをするから維持されるモチベーションというものがありますからね。

あと、証券アナリストの試験をみんなで受けたり、ディーラーの方をお招きしてミニ講演会などは随時行っています。

―1期生、2期生ときて、今は3期生が動き出していると言うことですが、メンバーは随時募集しているのですか?

竹入基本的には春だけですが、やる気溢れる方がいれば例外的に採ることも考えています。(すみません、ここは取材を頂いた後に、一名熱い人が入ってきましたので、変更させてください)それに、各期で限定7・8名程度の団体なんです。

―なるほど!投資クラブって、人が簡単に出たり入ったりするサークルではなく、少人数でじっくりやるタイプの団体なんですね。運動部だったら後輩が入ってきたら一緒に練習をしたりできますが、投資クラブは7人だったら7人で閉じた団体なので、後輩を募集する必然性はあまりないのでは?

竹入実は、先輩方も投資団体を続けるか迷っていたんです。でも、Agentsというのはブランドやノウハウと言った目に見えないものが財産なので、ぜひ伝えたい、縦のつながりも大切にしたいと思いました。縦に100人集めることって、横のつながりと同じか、それ以上に重要なんです。それに、つながりを大切にすることで必ず何かが起こります。自分だけではできないことも、協力があればできる。まわりにデキるやつがいることが大切ですからね。そう思って継続することに決めました。

―なるほど。3期メンバーは、どのように募集したんですか?

竹入あんまり大層なことはしていません。トイレにビラを貼ったり、ALL東大というサイトに載せたりです。あと、五月祭のイベントで知名度が上がりました。全席満席で立ち見も続出するくらいで、大変好評でした。その結果、今年は30数人が集まってくれましたが、1人1時間程度面接をして、最終的には7人にしぼりました。面接も株の知識をもっているかではなくて、ポテンシャル・キャラ重視で。

ちなみに、僕らはお金を扱うため非公認サークルなんです。


投資クラブの魅力(ここだけの話)

―投資クラブをやっていたプラス面は何ですか?

竹入投資をやっていると、学生をただやっているだけでは経験できない体験ができるので世界が広がりました。企業訪問でいろんな会社に訪問できましたからね。1期生だとインデックス、サイバード、トッパン、トヨタ、ミニストップなど、業界別に堅い会社を訪問しましたし、2期生はT&GN、シンワアート・オークションなど、面白い会社に話を聞きに行くことができました。

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(工場見学の様子)

あとは、講演会なども開催して視野が広がりましたし、他にもいろんなオファーが来たり、良い経験をしています。例えば本の話も2冊ぐらいありますし、学生が企業訪問するというのを証券会社のコンテンツにしたいだとか。

そういう活動を通じて、企業のイメージも投資を通して変わってきましたね。世間的に良いとされている企業が投資対象になるとは限らないんです。ミーハーな気持ちで企業を選ぶわけではないので、面接などでも耐久度が違います。ある企業のサマーインターンに合格することができたのですが、応募数が8,000人と言うことでした。

―ふんふん。投資っていうとお金をもうけるというイメージしかありませんでしたが、得られるものはいろいろなんですね。

抱えている問題点があれば教えてください。

竹入問題というより、学んだことと言ったほうが良いと思いますが、例えば、活動に対する熱意に個人差があります。これはイベントを開催することでモチベーションをあげる工夫をしました。あとは、役割分担を考えなくてはいけないなと実感しています。つまりマネジメントですよね。誰にこの何を任せるか、丁寧に考えて組織を運営していかないといけません。これは、非常に面倒なことはたくさんあるのですが、Agentsの活動をしていて、面倒なことこそやらなくてはならないということを学びましたし、これからも必要な場合には面倒なことでもやろうと思っています。実際はそれが一番早いんですよね。

―最後に竹入さんの今後を教えてください!!

竹入そうですね・・・。僕の性格として、届かないものを追いかけたいという気持ちが強いみたいなんです。だから、難易度の高い、ハードワークな企業を目指すつもりです。(すみません、ここも外資は違うかもなぁと思っているのは本音なのですが、これは企業側にも、また志望者にも失礼だと思いますので、これくらいの表現にさせてください)あと、最終的な夢は、地元岡山を活性化させたいと思っています。いつか岡山に戻って地元を発展させたいですね。

それから、僕は「適材適所」が大切だと思って活動しています。自分がすべてやるのではなく、誰かが協力してくれることで効率や生産性が高まるなら、よろこんで自分の仕事を他の人に譲って、自分の最も求められる仕事に集中します。

―なるほど。素晴らしいですね。

今日は長時間にわたり、貴重なお話をお聞かせくださいましてありがとうございました。

竹入ありがとうございました。