すごい学生起業家!!
―本日は、青山学院大学の学生でありながら、
モバイルサイト構築ビジネスで起業をされた、
西嶋悠加乃さんにお話を伺います。
西嶋さんは現在、青山学院大学の3年生。
モバキッズはこの4月に立ち上げられました。
立ち上げて間もないにも関わらず、某大手企業を始めとした10社以上の会社とお取引をされています。
このようなビジネスを、どうやって学生の間に立ち上げることができたのでしょうか?
西嶋さんにじっくりと伺いたいと思います。
では西嶋さん、よろしくお願いします。
西嶋:よろしくお願いします。
なぜ、学生が起業をするのか?
―では、まずはじめに、モバイルサイト構築のビジネスを立ち上げたいきさつを教えて頂けないでしょうか?
西嶋:私は昔から、自分で何かをやろうと思っていましたが、
別に学生で起業しようとは思っていませんでした。
起業はしたいと思っていましたが、社会人で何社か経験してからと考えていたんです。
もともと、大学生活の理想的な4年間の過ごし方を自分なりに考えていました。
それは、最初の2年間はいろんな事をやって、いろんな事を吸収する年。
残りの2年間はアウトプットの時期という過ごし方です。
ところが、以前から興味を持っていた携帯サイトの進化とかを見ていると、「携帯のビジネスは今やらないといけない!」と、直感的に感じてしまって、
在学中に会社を立ち上げました。
「時代の波が来ている!今しかない!」、という感じです。
―それだけビジネスの嗅覚が鋭いということですね。
しかも、学生で会社を立ち上げるというのはすごいですね。
立ち上げる前から、ある程度ビジネスの目処はあったのでしょうか?
西嶋:いえ、本当にいきなり立ち上げました。
計画的な方はお客さんを獲得してから起業をすると思いますが、私の場合は会社を立ち上げることが先になりました。
最初のお客をどう掴んだか?
―では、最初のお客さんは、どうやって見つけたのですか?
西嶋:実は、今までの知り合いに「会社を創りました。こういう仕事をします」という内容の
メールを出したところ、1時間以内ぐらいの間に「面白そうだから話を聞かせてほしい」という返事をもらったんです。
それで説明に行ったところ、初の受注が取れました。
そんな感じで会社設立のご挨拶に回ったら、2、3件仕事をいただきました。
それ以来、お仕事は口コミやご紹介でずっといただいてきています。
それまでに持っていた社会人とのつながりが、こんな風に仕事につながっていきました。
パートナー企業さんもいくつかできて、そこからの仕事もあります。
―口コミで広がるというのはすごいですね。
口コミされる秘密が何かありそうですが、それは後でお聞きするにして、
先に社会人とのネットワークについてお聞きしたいと思います。
おっしゃられた社会人とのつながりなのですが、これを読まれている学生の方々には興味のあることだと思います。
いったい、社会人とのネットワークはどのように築かれていたのでしょうか?
西嶋:もともと社会人と関わる機会が多かったのだと思います。
自分でフリーペーパーを創刊したり、ビジネスプランコンテストの学生団体に所属していて、
いくつかの企業のつながりもありましたし、インターンシップも2、3社やりました。
そういう活動を通じて、自然に社会人のつながりができました。

(打合せ風景)
どんな子供が学生起業をするようになるのか?
―とても簡単そうにおっしゃられていますが、いったいどうやってそんなにアクティブに動けているのか、興味深いですね。
西嶋さんがどんな人間なのか、もう少しお話を聞かせてください。
大学以前のお話を聞かせていただけませんか?
西嶋:そうですねぇ・・・。
最初にも言いましたが、ずっと起業したかったんです。
まず、経営者の自伝を読むのが好きでした。
高校時代に起業したいという思いが明確になりました。
きっかけはアルバイトです。
アルバイトは週7日してました。スーパーのレジ打ちや、ウェイトレスなんかです。
例えば私がアルバイトしていたレストランだと、毎週、月曜日、水曜日にとても客数が減ります。
そのときに、「これをどう解決したら良いんだろうか?」と自然と考えていました。
メニューとかインテリアとか、アルバイト教育などをどうすれば効率化できるかとか、
仕組みを考えることを自然とやっていました。
アルバイトではなく、経営者の視点で自然と考えていたわけですが、
それで「あ、自分は、雇われる側じゃなく、雇う側になりたいんだな。組織を動かす側になりたいんだな」と
自覚するようになりました。
そこで、ビジネスに興味を持ち、「体系的にビジネスを学びたい、知識、経験を得たい」と思っていました。
そして、「何かしらの形で日本を豊かにしたい」、という気持ちが芽生えてきました。
―本当に生まれつきなんですね。
これは、ご両親の影響なんでしょうか?
西嶋:いえ、違うんですよ。
親はすごく安定志向の公務員なんです。
田舎出身で、「公務員で勝ち組」という意識を持っているような。
私も先生になるって感じで思っていました。
―そうなんですか。じゃあ、もっと違うモチベーションなんですね。
西嶋:そうですね。
大体において、私の行動はマイナスの状態から始まっていると思います。
高校時代に、アメリカに留学したんです。
いろんなことを学べましたけど、これもマイナスから始まっています。
高校がとてもつまらなくて、なんとかしなきゃと思って留学しました。
自分の居場所を探す感じです。
バイトを週7日もしていたのも、こういった理由からです。
―ほかにもありますか?
西嶋:大学時代の活動もマイナスから始まっています。
浪人をして、しかも第一希望も落ちてしまって、世の中から遅れている不安がありました。それで行動に移した感じです。
トレンダーズさんの女性起業塾に入塾したのは大学に入る前でした。
入学してからは、ビジネスプランコンテストのKINGのスタッフをやって、そこで取締役の田村と出会いました。
それからインターンシップを2つ、3つ。
コンプレックスから行動に移すことが多いですね。
―フリーペーパーを創刊されたとも、さっきおっしゃっていましたね?
西嶋:そうです。
「カラーズ」というフリーペーパーを創刊しました。
今は、後輩に引き継いでいますが、「みんなの学生生活」と同じように、
「迷子の学生を応援したい」というのがコンセプトです。一見お節介なんですけどね。(笑)
手伝ってくれる子は何人かいましたが、私がフリーペーパーの大部分である企画と営業と記事構成、デザイン、インタビュー集めをやりました。
この経験は、会社立上げと重なるところが多いですね。すごく勉強になりました。
たとえば営業ですが、どう伝えれば人が動くかとかも勉強になりました。
企業によってトークを変えるとか、具体的に経験して学びました。
電話ボックスで3、4時間、電話をかけ続けた経験もあります。
フリーペーパーが増えて、協賛を取るのは大変だったものですから。
ただ、Webでの情報発信ではなく、フリーペーパーにこだわったのは、
すでにアクションを起こしている人は、ネットから情報を得ているからです。
つまり、ターゲットにしている「行動を起こしていない学生たち」には、紙媒体を使ってアプローチする必要があったからです。
最初は苦労しましたが、人に聞いたり、本を読んだりして徐々にクリアしていきました。
―まだ3年生だというのに、本当にいろんな経験をされていますね。
これらの活動の中で、どれが一番楽しかったですか?
西嶋:やっぱりモバキッズですね。
インターンシップとかビジネスコンテストの運営なども確かに充実感はありましたが、やっぱり自分はゼロから仕組みを作るのが一番楽しいみたいです。
生み出すことに幸せを感じるんですね。
―なるほど~。西嶋さんがモバキッズを立ち上げた理由が分かってきました。
モバキッズが成功している秘密とは?
―では、話を少し戻して、モバキッズが成功している理由をお聞きしたいと思います。
まず、口コミで仕事が取れている秘密を教えてくれませんか?
企業秘密でしょうか?
西嶋:いえいえ、大丈夫です。
モバキッズの営業は先ほどお話したとおり、知り合いの社会人からの紹介、パートナー企業のつながりで成り立っています。
次々とご紹介いただけるのは、2つの理由があるからだと思います。
1つは
提案力です。
PCサイトをお持ちのでも、モバイルサイトはこれからという企業は多いです。
そこで、私たちが企画提案します。
モバキッズの強みは、”私たちがユーザー側でもある”ということです。
モバイルサイトを作りたい企業の方でも、実際にご自身でモバイルを使っていない方が多いのが実情です。
モバキッズのスタッフは昔から携帯電話をフル活用している世代ですから、いろんな提案ができるんです。
もう1つは
価格とスピードです。
安さと早さがずば抜けています。
同業他社に比べると確実に価格は抑えて、スピードは速いです。
こういうずば抜けたベネフィットがあるおかげで、お客様はどんどん口コミで広がっています。
ちなみに、営業は私一人です。
あと、開発系のディレクターが1人。
製作系のディレクターが1人。
Web製作の会社は、ディレクションができる人間がいないとお客様に高い品質のものを提供できませんので、
選任で配置しています。これも満足度の高さの秘訣です。
―いやぁ、すごいですね。
モバイルサイトを企画提案できるのに、その上安くて早いと言ったら、ほかに太刀打ちできる会社がありませんね。
学生とは思えませんね。
西嶋:「学生の会社だからダメだ」と言われたことはありません。
やはり、ディレクターをしっかり置いて、マネジメントをできているからだと思います
途中でスケジュールが合わなくなったとか、そういうことがないですので、お客様には満足してもらっています。
実際のところ、学生はルーズです(笑)
それを、内部の締め切りを早めに設定したりして、うまくマネジメントしています。
ディレクションの重要性については、モバキッズ立ち上げの前に、知り合いの会社で修行していて学んだことなんですよ。

(未来を変えるために働く)
学生起業家の将来のビジョン
―サイト製作ビジネスのツボを抑えられていますね。
このモバキッズさんですが、今後の展開を教えていただけませんか?
西嶋:今は、実績を積み、技術者のスキルアップ、資本を貯め、ニーズを知って、
来年以降は自社サービスをやって行こうと思っています。
自分たちが欲しいモバイルサイトを作りたいです。
自分たちで楽しんでやっているので、それが強みに変わります。
楽しいことが一番力を発揮できますからね。
―今後の不安要素などはないのでしょうか?
西嶋:いっぱいあります(笑)
営業スタイルはもっと確立したいと思いますし、組織の作り方も、会社で働いた経験がないので手探りでやっています。
でも、不安よりやりたいことの方が大きいので、お客さんにどうやったら喜んでもらえるか、
という絶対的な使命を向かって仕事をしています。
モバキッズは、使命を持った会社にしていきたいと思っています。
「モバキッズでないとだめ」、という会社にしていきたい。
―使命を持った会社ですか。社長業を何年もやっている人のような言葉ですね~。素晴らしい。
西嶋:会社というものは、使命をもっているのが当然だと思います。
会社は、ただお金儲けをするだけの集団・組織ではなく、何らかの使命を持って存在し、社会に貢献するためにあります。
でなければ、会社の存在意義がないと思います。
―今が充実しているのが一番ですね。本日は、ありがとうございました。
西嶋:ありがとうございました。